■FCビジネスって?
FCビジネスとは、
FCザー(チェーン本部)としては、自ら開発したビジネススキームの展開(拡大)に必要な資本を、FCジー(加盟者、加盟店)から得られる加盟金やロイヤルティ(他人資本)を利用して、容易に拡大することが可能となります。
FCジーとしては、FCザーの開発したビジネススキームを、加盟金やロイヤルティーなどの対価を支払い利用することで、最小限のリスクで新規事業(独立)として立ち上げることが可能となります。
FCザーの開発したビジネススキームをフランチャイズパッケージと呼んでいますが、FCザーも営利企業であり、営利企業である以上、FCザーも営利を追求しなければなりません。
つまり、どのように素晴らしいフランチャイズパッケージといえども、双方が同等のメリットを得られるという、いわゆるWin・Winの関係を構築することは困難であるという事を理解しなければならないのです。
FCビジネスでの優等生と言われるコンビニエンスストアでも、お互いの主張の違いや事実認識の錯誤等から、FCザーとFCジー間で訴訟事件にまで発展しており、そういった事実からもフランチャイズビジネスの落とし穴を、多少なりとも垣間見ることができるでしょう。
FCビジネスにおいては、特に、FCザーとFCジー間での信頼関係が重要となります。つまり、相互の信頼関係なしではFCビジネスは成り立たないのです。
■落とし穴のいろいろ
1.FCザーの検討
このHPをご覧頂いているあなたは(貴社は)、
・どのような業態のフランチャイズビジネスを考えているのでしょうか?
・フランチャイズチェーンに何を求めているのでしょうか?
まず、当サイトに掲載したフランチャイズチェーンを参考に、色々なチェーンを確認してみましょう。
超大手のチェーンから、これから成長する可能性のあるチェーン至るまで、様々な特色のあるフランチャイズチェーンが多数あり、ここに掲載されていないチェーンも含めると、いったいどの位の数のFCザーが日本に存在するのか見当もつきません。
どの企業が信頼できるFCザーなのでしょうか?・・・迷ってしまうかもしれませんね。
この段階での落とし穴は小さいもの。
とりあえず、一社でも多くのチェーンを見て知っておくことが肝要です。
2.物件の選定
小売店や飲食店のチェーンに加盟しようと考えたら、店舗物件の選定は避けて通ることができません。
自己物件を所有している場合でも、物件を斡旋してもらう場合でも、本当にその場所で商売になるのかを見極めるのは、FCザーのリクルーターではなく「あなた(貴社)自身」なのですから!
FCザーは物件選定や調査にかなりの労力を割くのが普通です・・・。
普通・・・というと「えっ?」と思うかもしれませんが、不動産業者から提供される情報を鵜呑みにし、本来FCザー自らが行わなければならない物件調査を割愛していることもあり得ます。
長年(・・・といっても数年から数十年と開きがありますが)の経験則から、一定のデータを当てはめていけば、その物件の売り上げ予測を立てることは可能です。
ましてや、
店舗物件がなければチェーン規模の維持拡大ができません。
チェーンの成長を優先するがために、十分な物件調査ができていないという事も念頭に置いておくべきでしょう。
ですから、物件の選定と調査は「自らの責任」として、ツボを抑えておく必要があります。
物件選定での落とし穴
(1)物件の商圏の範囲と商圏規模 (想定される商圏は何処から何処まで?・・・その理由は?等)
(2)商圏内の人口動態や開発計画などの将来性
(3)物件前または周辺の交通量、他etc
(4)物件の物理的な立地条件 (線路や幹線道路・橋などの商圏分断要因、道路への接し方、駐車場への乗り入れ規制・・・他etc)
(5)その他 (その物件の地域特性、住んでいる人や働いている人の特色、他etc)
細かいことを言えば他にも様々なツボがありますが、最低上記(1)から(5)くらいはリクルーターに確認をしておきましょう。
そして、リクルーターから提示された数字を鵜呑みにするのではなく、自ら実地見分をすることをお勧めします。
3.加盟申込
ここまで来ると、色々な意味で引き返せないことになっているかもしれません。
何度も商談や相談を重ね、担当リクルーターとも「この人なら任せても安心・・・」という感覚が芽生え、信頼関係(?)ができていることが多いからです。
ところでそのリクルーターは、加盟契約の意味を何と言っていますか? 加盟契約の締結をせっついたりしてはいませんか?
リクルーターの落とし穴
本当に信頼できるリクルーターは、
(1)加盟希望者の質問や悩みを時間をかけ十分に聴き
(2)法定開示書面や加盟契約の内容をわかりやすく丁寧に説明し
(3)「物件選定での落とし穴」での諸要件を正確に明示し、理解を得る(不適格な部分、不利益な部分を隠さない、他)
までは、加盟契約締結をしつこく迫ることはありません。
また何よりも、リクルーターには人間性が要求されます。信頼できるリクルーターかどうかは、自宅(事務所)に招き入れた時の作法(ビジネスマナー)や言葉使いからも十分に察することはできます。
また、加盟契約後のフォローアップについても、次の点を再度確認をしておきましょう。
加盟契約締結前、加盟契約の内容については、かなり気を遣って理解しようとするでしょう。また、何度も指摘している法定開示書面にも何度も目を通し・確認をしたことでしょう。
しかし、肝心要の加盟契約後のフォローアップ体制を確認したでしょうか?
開店後(開業後)のFCザーによるフォローアップ体制
が十分でないと、開店後に苦労することになりますよ。
加盟契約とフォローアップ体制の落とし穴
(1)加盟契約時に支払う金員の内訳、ロイヤルティの計算根拠、契約解除条件等、諸条件
(2)研修の内容と期間や、研修終了後に実施する試験の合格の判定基準と不合格の場合の対処
(3)開店(業務開始)までの本部のフォロー体制、開店(業務開始)直後の本部のフォロー体制
(4)スーパーバイザーの指導内容(臨店頻度、指導内容、指導に用いる係数や資料、他etc)
(5)商品や業務運営に必要なツールの改廃頻度
(6)業績低迷の際のフォロー体制(販売促進体制、他etc)
(7)FCザーとのコミュニケーション体制
(8)他にもたくさんありますが、大切なことは、開店後(開業後)の不安を納得できるまで尋ねる事です
日本の契約形態は基本的に「捺印主義」をとっています。
従って、当たり前のことですが、加盟契約締結の際には実印の押印と印鑑証明書の提出が求められます。
またFC契約などの場合、クーリングオフの適用はありませんから、加盟契約書に捺印をしたのちは、契約内容の認識等に重大な錯誤があった、脅迫など力づくで契約をさせられたなどの特殊な場合を除いて、解約はできないと思ったほうがいいでしょう。
つまり、加盟契約締結後の契約解除のためには、加盟契約に定められている「中途解約条項」が適用される場合が多く、この場合はFCザーから多額のペナルティーを要求されることを覚悟しなけれまばりません。
加盟契約の締結は、物件の選定同様、自己責任で・・・。
4.開業後
開業後のフォロー体制は、事前の説明通りですか?
体制は事前説明通りでも、肝心の人が問題となる場合が多いのです。
それは、担当SVの資質です。
FCジーサイドからは、相当の理由がない限り担当SVの変更を申し出ることはできません。
担当SVの落とし穴
(1)担当SVは決められた期間に決められた回数臨店(訪店)し、決められた時間滞在していますか?
(2)最新の商品情報や業務情報を基に、適切な指導がなされていますか?
(3)経営に関する係数を基に、経営指導が行われていますか?
※ 一部のチェーンでは、臨店指導では経営指導にまで踏み込まない事を、加盟契約上で規定されている場合があります。
(4)担当SVの教育が定期的に実施されている様子ですか?
(5)担当SVは、単なるメッセンジャーボーイではありませんか?
(6)担当SVは、FCジー側の問題点を適格にとらえ、厳しく指導することができますか?
(7)担当SVは、FCジーの悩みを真剣に聴き、担当SVとして可能な限りの対応をしていますか?
(8)担当SVは、FCジーオーナー(加盟店主)とのコミュニケーションを大切にしていますか?
(9)リクルーター以上に、SVとの信頼関係が必要です。
5.FCジーとFCザーとの潤滑剤
担当SVはFCジーとFCザーとの潤滑剤です。SVとのコミュニケーションが不十分ですと、本部との対話など不可能であるといっても過言ではありません。従って、
開業後の業績不振やFCザー(本部)のフォロー体制の不備、SVやFCザー(本部)に対するフラストレーションや行き違い、その他の様々な鬱積が積もり積もって、最後には「訴訟」という最悪のケースにまで発展してしまうのです。
SVの質は本部の鏡であるといっても過言ではありません。
(子は親の鏡)
可能であれば、加盟契約締結前に一線の現場で活躍するSV数名と会って、話を聞く機会があるとベストでしょう!
これ以外にも、色々な落とし穴があることに気づくかもしれませんよ。
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